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さて今回は、人の顔を作っていきますよ。
顔を描く前にまず、人の顔の土台となる「人の顔型」を作ります。
そのあとで、いろいろなキャラクターを作ってみるよ!
※「人の顔型」とは。
お絵かきの超初心者さんにも、簡単に人の顔が作れるように考えて作ってみました。
これを土台にして顔や髪型を描けば、好きなキャラクターが作りやすいかなと思います。
超初心者さんはまず、始めのところでつまずきやすいもの。
それは、「線が引けない」「形が取れない」ということ。
これが辛くなって、お絵かきの楽しさを知る前にやめちゃうこともある。
そうならないために、簡単に線を引きながら人の顔が描けたら楽しくなってくれるかな?という思いから、こんな企画を作ってみました。
それでは、一歩ずつ作っていくことにしましょう。
使う道具
まずは描いたり消したりする道具を揃えましょう。
- 方眼用紙または方眼ノート
マス目のある紙ならなんでも。
もしくは、等間隔にガイドがあるもの。 - 鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム
- 色鉛筆
何色でもいい。下絵の補助に使う。 - 黒ペン
清書に使う。
描きやすくて消しゴムで消えないものなら何でも。
普段使っている、家にあるものでいいですよ。
道具が揃ったら、さっそくはじめていきましょう~。
「人の顔型」を作る
超初心者さんはまず、
「描く」というより、
「線を引く」ことを意識してみましょう。
線を引きつつ、人の顔型を作っていきます。
直線で人の顔型をつくる
まずは直線で形を作っていきます。
初心者さんの場合、いきなり曲線を引くのはむずかしいため。
かといって、直線が簡単というわけでもないのです。
線を引くのも練習。
定規などは使わないこと。
まずは鉛筆を使っていきます。
マス目にそって線を引く
上に少し余白を空けておく。
ヨコが3マス、タテが4マス。
鉛筆で直線を一本ずつ、丁寧に線を引きましょう。
☆初めはきれいに引けなくても大丈夫。
四つ角に45度の線を引く
マス目の角と角をまっすぐ繋げるように線を引く。
人の顔の輪郭
先程の状態から、不要になった角の線を消しゴムで消す。
すると人の顔の輪郭ができました。
☆はじめからこの形に線を引けばよかったじゃん!
て思うかも知れないけど、手間をかけた理由は二つ。
・一本ずつ線を引いてほしいから。
線ひとつで仕上がりが違ってくるため。
・「形を取って不要な部分は削る」
という作業をやってほしいから。
お絵かきには必ず出てくる、足しては引くという作業が大事。
顔の中を作る
顔のパーツを図のように描く。
直線と四角でバランスよく、左右均等になるように気をつけて。
マスの線が無い部分は、マスの線を参考に平行になるように線を引く。
☆顔のパーツは繊細な部分なので、じっくりやろう。
これで顔のつくりが決まっちゃうよ。
耳を付ける
これは耳を描く準備。
耳を付けるんだけど、マスの線がない部分で多角形…ちょっと描きにくい。
そんなときには、印を付ける。
☆見本を注意深く見て、角となる場所に目印の『点』を付ける。
〈耳を描く〉
先程つけた目印の『点』と『点』を繋げるつもりで、直線を引く。
多角形の線を一回で繋げて描こうとしないこと。
『始点』と『終点』というつもりで、一つずつ分けて描くといい。
はみ出ても気にしない。
頭部の形をつくる
これもマスの線がないところに線を引く。
角になる部分に目印の『点』をつけてから線を引こう。
頭の側面となるタテ線は、マス目のタテ線を意識しながら平行に線を引く。
☆長い直線は一回で引こうとしなくてもいいので、丁寧にやってみよう。
頭部の角を削る
頭部の角の両端に45度の線を入れる。
ここでも『始点』と『終点』を意識して線を引こう。
すると、キレイな線が引きやすい。
☆はみ出ても気にしない。
不要な部分を消す
不要な部分を消して線を整える。
頭部の形になったでしょうか。
☆ここまでやってみて、なんだか形が変だなぁ…?
と思ったら、もう一度描いてみよう。
もう一度描くときには、今描いたものを残しておいて、新たに描くといいよ。
そうして新たに描いたときには、前のと比較してみる。
自分の成長具合がわかるよ。
直線の顔型を曲線にする
直線のままだとブロックとかロボットみたい…。
だから、角を丸くしてあげましょう。
直線から曲線へ
曲線を引くのは難しく感じるかもしれない。
けれど、いきなり曲線で形を作るわけではないので大丈夫。
これまで直線で形を作ったものから、角を取って丸くしていく。
角を削るように鉛筆で何度も描いてみて。
どんどん削っていくと、いい具合に丸くなっていきませんか?
☆描いては消し…を続けていると、元の線が分からなくなって迷子になりやすい。
角の部分に色鉛筆などでちょっと印を付けておくと消えにくく、元の線の目印になるので便利。
人の顔型が完成!
不要な線を消して、なるべく一本の線(主線)に整えましょう。
☆絵を描くというのも「慣れ」
初めはうまくいかなくても、2回目は最初よりもうまくできるはず。
自分で「良い感じになったかな~♪」と思ったら、次へ進みましょう。
ここまで出来たら、あとはお楽しみv
次はキャラ作りですよ~!
人の顔のイラストを簡単に作る
ここからは、先程書いた「人の顔型」を使って、簡単にキャラクターたちを作っていきます。
人の顔を作るのってけっこう楽しいですよっ。
いきなりキャラクターを作ると言っても、なにをどうすればいいのかわからないと思います。
なので、まずは上のキャラクターたちの顔で練習してみましょう。
「人の顔型」を清書する
まずは先程作った「人の顔型」が消えにくいように清書しましょう。
道具は色鉛筆。
色鉛筆で主線を一通りなぞる。
次に、軽く消しゴムをかけて鉛筆の線を消す。
色鉛筆は薄くても、線が残りますよね。
この清書した「人の顔型」は、キャラクターを作る上で大事な土台となるので、丁寧に線を引いて仕上げましょう。
「人の顔型」を土台にキャラクターを作る
人の顔型の清書ができれば、キャラクター作りをしていきましょう。
まずは練習のため、用意したキャラクターの作り方を説明します。
「人の顔型」にキャラクターのイメージをかたどってみる
どのあたりにどう線を入れるかをイメージします。
イメージできたら、イメージの補助線を「直線」で入れてみる。
「直線」で引いた線は分かりやすく、「曲線」だとわかりにくくなるため。
この作業は、自分でキャラクターを作る時にも、イメージを明確に表現できるようになるために役立つ。
☆見本画像ではいきなり複雑にイメージ線(赤線)を入れていますが、もっとはじめは大雑把でもいいのです。
練習では完成形を見ながら、「こんな感じ~」と、お気楽にガンガンたくさん線を入れて形を取ってみましょう。
線だらけになったら、ときどき消しゴムで整理しながら進めていけば大丈夫。
補助線をたどりつつ、主線を引いてみる
補助線を入れてイメージどおりに形ができたら、主線となる線を作っていく。
線が沢山になって分かりづらくなったら、消して描いて、線を整理していきましょう。
☆「描いては消す」が当たり前なので、いっぺんにやろうとしなくて大丈夫。
いきなりきれいな線で描ける人は、これまでたくさん描いた経験から、頭の中でどこに線を置いたらいいのかを明確にイメージできるのです。
☆曲線を引くのが難しくても、補助線がガイドの役割をしてくれるので、何も線がないよりは描きやすくなります。
鉛筆で描いた主線を元に清書をする
鉛筆で主線が整ったら、黒ペンを使って主線に沿うように線を引いていきましょう。
☆線を上からなぞることばかり意識すると、線がぶれやすい。
線の流れを意識しつつ、ペンを動かしてみましょう。
多少線がぶれるのは当たり前なので大丈夫。
始点と終点、線の流れを意識して、集中していきましょう!
他のキャラも参考に貼っておくので、描いてみてね。
☆ 前髪は片側をかき上げ、全体的に丸いボブ。
目は大きめで眉は上がり気味、口も開けて勝ち気な感じ。
☆ 前髪は頭のてっぺんへ集約するイメージで。
目は半ぶんつむっているので、まぶたを描いてみました。
目や鼻の描き方は好き好きですね。
☆ ツンツン頭を描いてみました。
一応髪の分け目を決めて、両端に毛先が向くようにしました。
オコ顔なので目と眉をつり上げて、への字口。
☆ 前髪分けてる人。
目と眉はとぼけた感じにし、鼻は低めにしました。
☆ くるくる髪の女の子。
左右はおさげ…でもなく、くるくる団子?
表情は困り顔でちょっといじけモード。
☆ 最後のキャラは、髪型がとても複雑に~。
そして顔はイケメン風にしてみました。
髪の流れと束を考えて描いてみましょう。
いきなりこの髪型、むずかしいよ。
でもよ~く見て、まねして描いてみてね。
おわり。
ここまでやってみました?
「やったよ!」って方はすごい!
よくできました!(拍手)
実践してみて、いかがだったでしょうか。
「人の顔型」を使って描いてみると、顔のベースは同じでも、顔のパーツを描き分けることで、いろいろな顔が楽に描けるかなと思います。
〈おまけの話〉自分だけのキャラクターの顔を作れる?!
ここまでやってみたあなたは、すでに自分だけのキャラクター作りもできるようになっていると思います。
よく「オリジナルのキャラクターが作れない…」という話も聞くのですが、どうでしょう?
これはたぶん難しく考えてしまっているからで、実のところはそんなに難しいものではないのです。
「自分だけのオリジナルキャラクター作り」と「顔のパーツ」については、絵を描いて説明したほうが分かりやすいし深いテーマなので、詳しくはまた別の記事にしますね。
それでは長くなりましたが、ここまで読んでくれて有り難うございます。
おつかれさまでした。
楽しいお絵かきライフを!