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腕の構造からイラストが描きやすくなる手の向きと肘の見え方

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

腕は骨の構造の特徴を掴んでおくと、
“らしく”描けるようになる!

 

腕を描くときには何を知っておくと
いいでしょう。

腕の長さ?
腕の太さ?
腕の筋肉?

もちろん、これらを知っているのも
いいでしょう。

しかしこれらだけを知って描いてみても、
なんだかぎこちない腕になってしまいそう。

 

では何が必要かというと、
もちろん構造を知ることが大事です。

なにかのイラストを描くときには、
そのものの構造や仕組みを知っていることが
とても役に立ちます。

 

人体の場合は、骨格や関節、筋肉などを
ある程度知っているだけでも

それらしいイラストを描くことができるし
上達する近道にもなるのです。

 

てことで、今回も骨の構造から
見ていきましょう。

(今回は骨と関節。筋肉は別でやりますよ~)

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腕の骨の構造と名前

骨が…構造が…と言う前に、
ちょっと混乱しそうな
腕の呼び名について書いておきます。

どの部分のことかを確認しながら
見ていきましょう。

 

【肩から手首まで全体の呼び名】

  • 腕(うで)

 

【肩から肘までの呼び名】

  • 腕(かいな) …古い言葉
  • 二の腕(にのうで) …下記の腕に対して
  • 上腕(じょうわん) …下記の前腕に対して

 

【肘から手首までの呼び名】

  • 腕 …上記の二の腕に対して
  • 前腕(ぜんわん) …上記の上腕に対して

 

ね、ちょっとややこしいでしょう…。

なので、ここでは呼び名を統一し、

  • 肩から手首まで全体を「腕」
  • 肩から肘までを「上腕」
  • 肘から手首までを「前腕」

と記述することにします。

全身から見る腕

全身の骨格から見た腕の骨を
見てみましょう。

【図1-1:全身から見る腕の骨】

人の腕は、肩甲骨からぶらんと長く
ぶら下がっております。

長さはだいたい見た目でこんな感じ。

  • 肋骨の下端あたりに肘の関節
  • 脚の付け根(股関節)あたりの位置に手首

腕も人によって多少の長い短いがあるので
あまり厳密に考えなくても大丈夫です。

 

次に、腕の骨をひとつずつ見てみましょう。

腕の骨と名前

肩から肘、肘から手首までの繋がりを
見てみましょう。

腕は、肩甲骨から一本の骨が繋がっていて、
肘からは二本の骨が手首へと続いています。

 

【図1-2:腕の骨と名前】
前面の図が左腕、後面の図が右腕。

  • 上腕:上腕骨(じょうわんこつ)
  • 前腕:橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃっこつ)

「橈骨」は親指側に繋がり、
「尺骨」は小指側に繋がっています。

一般的に肘(ひじ)の骨と認識されているのは
「尺骨」の一部。

腕を曲げたときに突き出る、尖った骨です。

肘関節の構造としくみ

腕は手に繋がっていて、けっこう自由自在に
動かすことができますよね。

それは、腕の骨と関節が、
じつにうまく出来ているからなのです。

肘関節の構造~曲げる

腕の骨の構造で注目するのは「肘関節」

さきほども少し書きましたが、
腕を曲げたときに突き出る肘の骨は
見た目でもわかりやすく、
触ってみてもよくわかりますよね。

【図2-1:肘の関節を曲げる】

この肘の突き出た部分を
「肘頭(ちゅうとう)」といい、

腕を曲げているイラストを描くときには
しっかり描きたい部分です。

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肘関節の構造~伸ばす、回転する

腕を描くときに
関節について何も考えず描いてしまうと
不自然な腕になってしまいがちです。

腕は単純に真っ直ぐにはなっておらず、
関節のしくみによって、手の向きによって
その見え方が変わります。

 

基本的なポーズとして、
立っているときに真っ直ぐに手を下げている
場合の例を描いてみました。

 

【図2-2:肘の関節の回転~正面】

どれも同じように手を下げていますが、
明らかに違うのは手の向き。

何気なく手を下げているポーズでも、
手の向きによって、腕の見た目の状態に
違いがあるのです。

 

  • 左図:身体に対して手のひらを正面に。
    腕は真っ直ぐにしているつもりなのですが、
    構造によって見た目には自然と角度が付く
    状態になっています。
  • 右図:身体に対して手のひらを後方に。
    腕の見た目はほぼ真っ直ぐに見えます。

 

手のひらが動くことで
腕の骨全体が連動して回転し、
前腕では2つの骨が並行したりクロスしたり
するのです。

もちろん背面から見ても同様。

 

【図2-3:肘の関節の回転~背面】

  • 左図:手のひらを正面に向けているとき
    二本の骨はほぼ平行しているが
    腕の見た目には角度が付いている。
  • 中図:手を90度回す
    二本の骨がクロスしていく。
  • 右図:手のひらを後方に向けたとき
    二本の骨は完全にクロスした状態になり、
    腕の見た目はほぼ真っ直ぐになる。

手首を回すという動作は、前腕の二本の骨を
クロスして動かしているわけです。

手首を360度回せない理由はここにあり^^

余談~肘を曲げたときも回転する

余談ですが…

手首の回転は、なにも腕を伸ばしたとき
ばかりではなく、ひじを曲げた状態でも
もちろん手首をまわしますよね。

 

さきほども書いたように、
腕を伸ばした状態での手首の回転は、
上腕から腕のひねりが見られますけど、

腕を曲げた状態での手首の回転は、
上腕のひねりは見た目ではあまり
わからないのですよね。

見た目の形状は変わらないけど、
筋肉だけ動きが見える…といった感じ。

 

自分で腕を動かしながら観察してみると
よく分かると思います。

腕の構造を知ってイラストを描く

腕の構造を知ってイラストを描くだけで
イラストの印象は変わるのです。

例として、腕の自然な角度が出るポーズで
あえて腕を真っ直ぐに描いてみました。

 

【図3-1:不自然な腕に見える?】

如何でしょうか…
腕をまっすぐ棒みたいに描いてはみたものの
画風と思えばそれでいい感じもします。

 

では次に、腕の自然な角度を入れて
描いてみました。

 

【図3-2:自然な腕に見える?】

どうかな~。

印象が極端に変わるわけではないのですが、
腕の描き方一つで、全体がすこし自然な
柔らかさみたいなものが出たかなと。

ちなみに人によって、
この腕の角度もずいぶん差があります。

 

基本的にイラストは好きに描けばよく、
まったく事実に忠実に描く必要もないため、
どちらが良いとか悪いとかではないのです。

描きたいものの構造を知っておくと、
イラストを描く上で役立ってくれることが
多々あります。

好みにより、画風により、
そのときに合わせて描き分けたりと、
描けるイラストの幅が広がるのです。

まとめ

イラストで腕を”腕らしく”描くためには…

身体の向きと手が向いている方向とで、
肘の見えかたが違うことを意識してみよう。

 

腕に限らずですが、
描きたい対象の構造・仕組みを知った上で
描いてみること。

そうして描いているうちに、
イラストのできあがりの印象は変わるし
絵の説得力が増すということもあります。

説得力が増す、というのは、
リアル感だったり、存在感だったり…
そんなものかな。

人体は高度で柔軟で、複雑で難しい。

だから少しずつでも身体の仕組みを知って
描いていくと、お絵かきも上達して
更に楽しくなるのではないでしょうか。

 

毎回、構造をイメージしつつ描くことで、
脳と手にイメージと形状を覚え込ませる。

するとイラストを描くたびに経験値が増え、
どう描いたらいいのかを迷ったり悩んだり
することがどんどん少なくなっていきます。

そうなると最強~!なんですよね。

 

腕の話からちょいと脱線して
しまいましたが、今回はこの辺で。

楽しいお絵かきライフを
おすごしくださいな^^

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