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耳の位置を意識すると、人物イラストに存在感を引き出させる

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耳の位置の記事TOP絵

耳の位置と見え方

人の耳を描くとき、
むずかしいと感じるのは

耳の形でしょうか。
それとも耳の位置でしょうか。

 

耳の形は立体的で、
少し複雑な形をしています。

そして見る方向によって
見え方が違うのです。

 

顔の正面から見る耳
斜めから見る耳
横から見る耳
後ろから見る耳…

 

形をある程度把握していないと、
どう描けばいいのかわからなくなりがち。

耳の位置については、顔を描く記事でも
ひととおりお伝えしていますが、
今回ここでもおさらいをしていきます。

 

耳の位置を決めて耳を描くにしても、
耳はそれだけで立体的な上に、
耳自体も角度が付いている。

なんだかむずかしいと感じる理由は
ここにもあるのかもしれないですね。

 

それでは具体的に見ていきましょう。

耳の役割

耳は顔の横に位置しているので、
顔に比べてあまり目立つ存在では
ないかもしれない。

しかし耳は、音を聞くばかりではなく
いろいろな役割を果たしています。

耳は、頭部においては
脇役のような存在に思えるかもしれない。

けれども耳の位置はとても重要です。

いいかげんな位置で描いてしまうと、
イラストとして成立しない(しにくい)
ということも起きてしまいます。

たとえば…

  • メガネをかける
  • マスクをつける
  • 耳あてなどをつける
  • カチューシャをする
  • 帽子をかぶる…

実際にどうなるのか、描いてみました。

 

【図1:耳の位置がずれると…】

耳の位置がずれているイラストと適切な耳の位置のイラスト

耳の位置がずれていると違和感が出る。

耳の位置がずれると、
なんだかおかしいな…
というイラストになりがち。

特に眼鏡やマスクなどは
絵的に破綻してしまいかねないという
困った状態になってしまいます。

画風として描くならばアリとしても、
設定をしっかり決めてしまわないと

漫画のように連続性が問われる絵の場合には
都合によって耳の位置がずれたりすれば
違和感が出てしまうことになる。

耳の位置をあえてずらして描くのなら、
それなりの調整が必要になるでしょう。

耳の位置

耳の位置は、顔の横に位置しています。
そして少々傾いていますよね。

近くに人が居なければ、
鏡やスマホのカメラなどを使って
自分の耳の位置を確認してみましょう。

何気なく見るのではなく、
どこにどう繋がっているのか
観察しながら見ていくと
より理解しやすいでしょう。

 

【図2:耳の位置】

耳の位置の説明イラスト

耳の位置を確認しよう

耳の位置は、

  • 顎(あご)の位置にあり
  • 眉の延長線上に耳の上部のカープ
  • 目尻の延長線上に耳の上部の付け根
  • 鼻の下の延長線上に耳の下部

そして耳は少々傾いている。

人によって個人差があるため、
絶対この位置というわけではないので
だいたいの目安として覚えておきましょう。

 

また、顔の真横から耳を見るよりも、
顔の正面や斜めからなど
少し角度がつく位置から耳を見ると

耳の位置がずれて見えたり
小さく見えたりもします。

耳の見え方~正面から

人によって耳の起き方にも違いがあります。

耳の起き方…というか、立ち方?。
後頭部に対しての耳の角度ですが、
これも人によって違うのです。

たとえば顔を真正面から見たときに、
耳がどのくらい見えるのか
人によって違いがあります。

耳が顔の正面からよく見える人もいれば、
耳がほとんど見えない人も居ます。

どちらがいいとか、よくないとかいうもの
ではなく、個人によって差があるものです。

なのでイラストでは
好みで描くといいでしょう。

【図3:耳の見え方~正面から】
顔を正面から見たときの耳の見え方と、
頭を上から見たときの耳の傾き。

顔の正面から見る耳の見え方イラスト

耳の見え方~正面から

Aの人は正面から耳がよく見えますが、
Cの人は耳があまり見えず、
髪が長ければほぼ見えない。

頭の形のバランスも人により少しずつ違う。
頭の側面の角度によっても
耳の角度と見え方が違ってくるでしょう。

 

絵を描く上ではあまり厳密に
考える必要もないのですが、

耳の角度の違いで見え方が違う、
ということも見ておいてくださいな。

耳の見え方~多方面から

耳は一見すると、
複雑な形をしているように見えます。

複雑なように見えてしまうのは、
見る方向によって見え方が変わる
というのが一つの要因でしょう。

 

【図4:耳の見え方~多方面から】
前、斜め、横、後ろ、
下(煽り)、上(俯瞰)からの耳の見え方。

多方面から見た耳の見え方イラスト

耳の見え方~多方面から

耳は頭部に付随するものなので、
頭が向きを変えると、耳の見え方も変わる。

耳をじっくりと見ていなければ
分かりづらいと思いますが、

注意深く観察していると
形状をより把握できるようになるでしょう。

耳を描くときには、
見えている頭部の角度を考慮して
その角度に合った耳を描きます。

はじめは想像だけで描くのは無茶なので、
同じ角度の写真や動画などを参考にして
よく見て描くようにするといいですね。

耳の構造と形状

次に、耳の構造…というか
耳表面の形を見ていきます。

耳は立体的で凹凸があるため
図だけではわかりにくいので、
実物を見ながら確認するといいでしょう。

 

【図5:耳の構造と形】
左の図は、耳の位置のおさらい。
右の図は、耳の正面の形と部位の名称。

耳の構造と形状、各名称の挿絵

耳の構造と形状

色は形をわかり易くするために入れました。
名称などは覚えなくていいので参考までに。

耳は顔の横から見ると、頬から繋がる
頬骨弓(きょうこつきゅう)の先にあり、
乳様突起(にゅうようとっき)の前にあります。

乳様突起は、耳のすぐ後ろにある骨。
触ると硬い部分があるのがわかるでしょう。

耳はこの位置に、少し斜めに付いています。

耳の形は人や年令によっても
多少の違いはありますが、
だいたいこのような形状になっています。

まとめ

今回は、人のイラストを描くときに
少しわかりづらい耳の位置や形について
書きました。

耳を描くときには、
耳の位置を意識して描いていきましょう。

耳の位置を意識して描くだけで、
顔を描いたときに違和感がなく、
しっかりと存在感のある絵になるでしょう。

はじめはわかりづらいかもしれないけれど、
写真などを参考にしてよく観察し、
耳の位置をしっかり掴んでいきましょうね。

 

それでは今回はこのへんで。

有意義なお絵かきタイムを
お過ごしくださいな~^^

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