イラストで人を描くには人体構造を知ることが上達の近道!

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人体構造を知って描くだけで、イラストに説得力が生まれる。


ということで、やっとか!って感じですかね。

人を描くためのお絵かき講座、今回で21回目にして、やっと人体の全身構造をやります。

( 他の記事はこちらからどうぞ→ イラスト描き方講座〈もくじ〉 )

 

人体を描く上で必要なことといえば、人体の骨格と筋肉。

まず筋肉は置いといて、骨格からいきます。

 

骨格さえ描けるようになれば、表面から見える筋肉がどのあたりにあってこんな感じだよね、と、筋肉の付く位置や描き方が自然と見て取れる部分も出てきます。

また、骨格をある程度把握できれば、筋肉があまりわからなくてもそれなりに人物を描けます。

しかし骨格がわかっていないと、身体の形や動きが不自然になるなどの支障を来してしまうので、骨格から学ぶことは大事なのです。

 

だから、もりもりの筋肉を描きたい筋肉好きさんこそ、骨格を学び、かっこよく筋肉を描けるようになりましょう。

 

どのくらい不自然になるのかわかるように、下図の「人体構造を意識して描いたもの」と、「構造を知らずに描くとやってしまいがちな描き方」を描いてみました。

何処まで構造を崩すか悩んだけど、数カ所関節を崩すにとどめましたので、ちょっと分りづらいかも…。

しかし印象が違うのがわかると思います。どう違うのか見比べてみましょう。

 

見比べてみました?

 

↓答え

いかがでしょうか…?!

 

ということで、人体構造とは言っても、難しくやると難しくてキリが無いし終わらないので、絵を描く上で知っておいた方がいいよね、ってくらいの濃度でお届けします。

 

前書きが長くなりましたが、今回はこんなメニューで進めます。

〈〈 もくじ 〉〉

1. 全身の構造・骨格を見てみよう

2. 骨格を省略して描いてみよう

3. 全身の関節と動きについて考えてみよう

4. 肌に浮き出る骨格と筋肉を描こう

骨格や関節など、一度で把握するのは無理があるので、今回は概要みたいな感じで全体像を見ていきましょう。

 

 

1. 全身の構造・骨格を見てみよう


さて、人体の骨格図を作成したので見てみましょう。

うげっ! …と思ったかもしれないけど、これを描く必要は全くないので心配ご無用。

(描くのめっちゃ時間かかったよ… お好きな方はどうぞ描いてみてくださいな^^)

 

骨の名称についても憶える必要はなく、骨格の形や繋がりを知っておくことが大事です。

(各箇所の詳細については別記事でやるので省略。)

〈左図:人体の骨格図〉

見やすく色分けしてみた。

・赤色…軸骨格(身体の中心部)

・緑色…上肢(肩~腕、手)

・青色…下肢(骨盤の一部分~脚、足)

 

学校で骨格模型を見たことがあるかも知れません。

まずは全体を見て把握することから始めます。

 

鎖骨の位置、肩甲骨への繋がり、腕の付き方。

背骨と肋骨(あばら骨)、骨盤への繋がり。

足はどんな風に付いているのか。

 

見ながら考え、気になれば調べてみるといいですね。

(今回は大雑把に見ていきますが、各部分の細かいことについてはまた、随時記事にしていきます。)

 

 

ぱっと見では、そんなの知ってるよ~!と感じるかもしませんが、いざ絵を描こうとしたときには「あれ?」と思ったことがきっとあることでしょう。

 

絵を描くという作業は、その対象についてある程度の認識がないとなかなか描けないものです。

例えば、冒頭の関節を崩した図のように、初心者さんが顔を描くときには、耳の所在が不確かだったり申し訳程度につけられていたりと、耳はけっこうな扱いをされています。

首の位置もまた然り。首から肩の流れなんかも、なかなかに難しいものです。

 

( 首と耳についてはこちらも参照→ イラストを描くための人の頭と首の構造、動きとバランス )

 

曖昧な知識や記憶に頼って人体を描いていると、なかなか上達は見込めません。

人体構造を知らずに写真や絵を模写するよりも、知っていて模写をする方が断然成長が早いでしょう。

※構造なんて知らないけど描けてるよ~!という絵師は、観察力と想像力(立体でイメージする)、描く力(平面に写す技術)が出来ているのです。

 

 

 

2. 骨格を省略して描いてみよう


全身の骨を細かく描くのは大変ですし、しんどいので投げたくなりますが…

簡略化したものは是非描いてみましょう。

描くことで、形や構造を手に覚えさせることが出来ます。

(2018.03.18画像修正)

〈左図:骨格を簡略した図〉

←かなり簡略化した例を描いてみました。

それとともに、先程の骨格図で描き忘れていた横向きを追加(^^;)

 

骨格は、形の流れを覚えると描きやすい。

 

描くときに気をつけること。

☆関節部分の骨は何も無い部位より太い。

☆横向きの背骨のS字カーブは極端になりすぎず、まっすぐになりすぎない。

☆前腕(肘から手首の骨)は手の向きにより見え方が異なる。

☆大腿骨(太ももの位置の骨)は角度が付いている。

 

男女の骨格の違いをメモしているけど、はじめは気にしなくていい。

身体の比率(肩幅や胴の長さ、足の長さなど)は個人差もあるので、気にしすぎなくてもいい。

何度か描いてみたら、肩幅を広くしてみたり、足を長くしてみたり、ちょっとずつ変えて描いて遊んでみよう。

 

上の図を見て描くもよし、骨格図そのものを描いてもよし。

骨格図を見て、自分なりに簡略化して描いてみてもよし。

形が取りづらかったり描きにくかったら、もっと単純化して描いてみてもいいでしょう。

 

( 単純化した骨格の練習と、全身を描く方法はこちら  → 人イラストの描き方!全身を簡単に描くコツは人型を使うこと )

 

要は、骨の構造、形や流れを把握できればいいのです。

丁寧に見て描くことで、構造を観察する目が養われます。

 

 

3. 全身の関節と動きについて考えてみよう


身体が動くのは、関節が動くから!

動きのあるイラストを描くには、関節を知っておくにこしたことはないぞ!っと。

(2018.03.18画像修正)

〈左図:関節を把握しよう〉

関節の場所なんて知ってるよー!

って声が聞こえてきそうですが、これも確認のために見ておきましょう。

・赤線…大きく動く関節

・朱色塗りつぶし…脊椎(頚椎・胸椎・腰椎)

 

「関節」と聞いてすぐに思いつくのは、手足などの大きく動く関節ではないでしょうか。

そして人物を描くときにもまた、大きく動く関節を意識してしまうことでしょう。

 

関節は「意識的に動かす」だけではなく、「連動して動く」ということが多々あります。

例えば、「コップを持つ」という動作は、手指だけでなく、手首や肘が動きますが、肩も動いたりしますよね。

 

その無意識に動く部分は、描くときにもまた、意識されずに見落とされる事が多いと思うのです。

ですので、動作している人物を描くときには、無意識に動いている部分も含めて、全体を意識することが大事だと思います。

さきほどのコップを持つ例なら、連動して動く部分は肩までとしても、それが「どう動くのか」ということも。

 

つまり、「目的の動作に合わせて身体全体が動くよ~」と意識して、動きを考える

想像出来なかったら自分で動いてみたり写真や映像を見てみる。

全体を意識して観察することで、どう動くのかが見え、自然な動きを描くことが出来るようになります。

 

(動きに関しては、ひとつの動作を取っても多種多様なので、随時記事にしていくことにします。)

 

 

4. 肌に浮き出る骨格と筋肉を描こう


人は骨だけでなく筋肉のままでもなく、皮膚に覆われていますね。

理科の授業じゃないので細かいことは置いといて。

イラストで人物を描くときには、たいがい服を着せたりしますが、場合によっては露出があったり裸だったり。

 

肌が露出している状態を描くときに、のっぺらぼう(?)ではマネキンのように見えてしまいます。

そんなときには、ちょっとした線を入れることによって、人らしく見えるようになるのです。

〈左図:肌表面に浮き出る線の図〉

←人体を描くときによく描かれる線と、それらは何の影響で肌表面に浮き出ているのかをまとめたもの。

部位の名称まで覚える必要はないのですが、深く知りたい場合のために簡単に書いておきます。

赤字…骨によるもの

緑字…筋肉や腱などの骨以外のもの

 

この「肌表面に浮き出る線」をひとつふたつ入れるだけでも、全くないよりは人間の身体っぽく見えるから不思議。

逆に言えば、これらの線が全く浮き出ない身体の方が、人形のように見え不自然かもしれません。

この辺にこれ!という位置を覚えて線を入れてみましょう。

 

しかしここで注意!

始めは見よう見まねで線を入れてみればいいのですが、その線があまりにずれるとおかしな感じになってしまいます。

そこで必要なのが、人体構造の知識。

 

「2. 骨格を簡略化して描いてみる」でやったように、簡略化した人体が描けるようになれば、これらの肌に浮き出る線もまた、簡単に描けるようになります。

実際、半分以上の線が骨格に関係しているものだからです。

そして、骨の位置がわかっていると、筋肉の位置を想定して線を入れるのも容易になります。

 

上図で入れている線はイラストや漫画などでよく描かれるものなので、「一般的な人物の場合」と言ってよいものだと思います。

(少々腹筋が鍛えられてはいますが…)

 

また、筋肉隆々の人物の場合はもっと沢山の筋肉が盛り上がって浮き出るし、やせていて筋力の無い人物の場合は、脂肪がなく筋肉も衰え、骨や筋が浮かび上がります。

個々の人間の特徴はキャラクター作りにも役立ちますので、あなたの周囲に居る人々をよく観察してみるのもいい勉強になります。

(不審がられないように、ほどほどにね。)

 

ちょっとリアルな感じのイラストを描きたい場合には、人体の構造を知ることはとても大事です。

そしてデフォルメしたキャラクター(萌え系キャラやプニ絵など)を描きたい場合も同じです。

人体構造を知ることで違和感のない人体を描くことにつながり、説得力のあるイラストになるでしょう。

 

何ごともいっぺんに出来るようにはならないので、はじめはよくわからなくても見よう見まねで描いてみましょう。

描いているうちに理解も進むし、自然な人物らしく描けるようになっていきます。

 

(私も精進します…^^;)

 

 

まとめ


人体構造を知るということは…

  • 人物を容易に描けるようになるために必要なこと。
  • 人物イラスト(キャラクター)に説得力(リアリティ)を与えるもの。
  • 動きをつける上でも外せないもの。

 

人体構造を知るためには…

  • まずは骨格から描いてみよう!

簡略化した状態のものでいい。丁寧に描いてみよう。

骨格がわかれば、人の身体の動き方もわかるようになってくる。

骨格が描けるようになれば、筋肉の理解も深まる。

 

人体構造を学ぶことで、得るものは沢山ありますよ。

 

 

ということで、今回はこの辺にしておきます。

ちょっと長くなりましたが、ここまでのお付き合い、有難うございました。

よいお絵かきタイムをお過ごしください^^

 

 

次に読もう  >> 人イラストの描き方!全身を簡単に描くコツは人型を使うこと

 

>> イラスト描き方講座

 

 

(あとがき…)

今回は思ったよりも長くなりました。

骨格・関節・動き・肌に出る線…と、概要にしても一気にやるには多かったでしょうか。

ご意見などがございましたら下のコメント入力欄からどうぞ。

 

次回からはもう少し内容を搾ってお届けしたいと思います。

(ちょっと今回は内容を盛り込みすぎ?て、かなりくたびれてしまいました^^;)

 

また、人体構造の名称など、間違いがないよう気をつけてはいますが、何かありましたらご一報いただけますと幸いです。

 

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