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ミニキャラを描くコツは、まず全体の形を決めてしまうこと!

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

漫画やアニメのミニキャラ(ちびキャラ)。

簡単そうに見えるけれど、
描いてみるとなぜだか、むずかしい?

ミニキャラ・ちびキャラは、人物を圧縮(デフォルメ)して描いているので、慣れないとバランスが取りにくく、描きにくいと感じることがあります。
今まで通常の人間のバランスで描いていた人ほど、そう感じやすいでしょう。

しかし難しく考えなくても大丈夫。
描き方とコツさえわかれば、意外と簡単に描けるようになりますよ。

 

ミニキャラ(ちびキャラ)と頭身

ミニキャラは、人物(キャラクター)をデフォルメしたもの。

デフォルメとは、対象を「変形させる」ということなのですが、ミニキャラの場合、普通サイズのキャラを圧縮して小さくしています。

普通のキャラが5~7頭身くらいとして、ミニキャラは2~3頭身で描かれます。
つまり、長いものを短く圧縮して描いている、ということ。

「頭身」というのは、身長が頭の大きさの何個分、という数え方をするものです。
よくわからない場合は、次の関連記事をどうぞ。

 

通常の6頭身キャラを2頭身にしようとすると、体を1/3に圧縮することになるので、全体を簡略化しないと収まらない。
さらに、可愛らしく描こうとすると、体の各部分を小さく単純にしていく必要があります。

大事なのはやはり、「いかに省略するか」これに尽きます!

 

でも、小さいところに、首と肩と胴と腰と脚と…全部詰め込まなくては……!!!!!
って思っちゃいますよね?!

じつはここが、ミニキャラ・ちびキャラを描くうえで
「なかなかうまくいかない」と感じさせるところなのですよね。

しかしなんにしても、これをラクに描ける方法、コツというのはあるものなのですよ。

 

簡単にミニキャラ(2頭身)を描くコツ!

まずは描きたいキャラのイメージを想像します。
そのキャラに合うのは、2頭身か3頭身か…

今回は、2頭身で描いてみることにしましょう。

 

全体の大きさを決める

頭身を決めたら、まず全体の大きさを決めてしまいます。

頭の大きさと、体の大きさ。
2頭身なので、頭と体は1対1。

頭と体、全体の大きさを決める図

頭と体、全体の大きさを決めて描いておく

↑例として、3人まとめて描いていきます。

 

大まかに体の形を描く

どんなキャラにするのか想像しながら、
だいたいの体の形を決めます。

  1. どんなキャラにするか想像する
  2.  だいたいの体の形を決める

いきなり細かく描くのではなく、まずはだいたいでいいので、大まかに体の形を決めます。

体格みたいなもの。
大きいとか小さいとか、太いとか細いとか、大雑把に全体の形のイメージを決めて描きます。

  • 頭…楕円を描く
  • 首…首の位置がわかるくらいの線
  • 体…バランスを見ながら型を作る

始めは、細部は一切気にしないこと。
大雑把な体の形…影(シルエット)みたいなものを決めていけばいいのです。

 

バランスを見ながら整える

つぎに、さきほどの形に沿って、
バランスを見ながら少しずつ形を整えていきます。

  • 頭…顔の部分(目・鼻・口)の位置
  • 体…へその位置を決め、形を整える

図の1番左、頭部の近くに描いているメモリは、顔のバランスの目安。

 

服を着せる

次に、どんなキャラクターにするのか想像しながら、大まかにイメージする線を入れていく。

髪型、顔、輪郭、服装…。

☆描くときに意識することは、

  • 丸みを強調すると立体感が出る
  • 丸みを意識すると可愛らしくもなる
  • メリハリを付ける

全体や洋服の裾などに逆三角形を意識するとメリハリをつけやすく、立体感が出たり、まとまって見えるのでおすすめです。

 

仕上げ

容姿や服装だけでなく、性別や年齢、雰囲気などを考えながら細かく描いていく。

…これはみんな制服に見えなくもないな~。
キャラも若めだしねぇ。

次は、同じ2頭身でも、いろいろなキャラを描いてみることにしましょう。

 

2頭身、いろいろなキャラを描こう

キャラクターを描くときに大事なのは、描きたいキャラのイメージを、どう紙に描き出すかということ。

いきなり複雑な形を細かく描こうとすると、うまくバランスが取りにくい。
なので、描きたいキャラのイメージを、簡単な形に置き換えて描いてみよう。

簡単な形で描くことで全体のバランスが見やすいので、修正もまた簡単にできます。

全体のバランスを見つつ、キャラのイメージも固めつつ…
というのは、初めは難しいかもしれないけれど。

イメージが確定するまで、どんどん描き込んでみましょう。

描いては消し…を繰り返していると、
自分なりの、ちょうどいいバランスというのがわかってきます。

 

ぐらまー、ムキムキ、ヒョロ

▼ キャラのイメージを簡単な形に

 

▼ 仕上げ

ずいぶんあいだを省略しましたが、さきほどと同じように、手順を踏んで、イメージを少しずつ線にしながら、どんどん描き込んで仕上げます。

  1. 全体の大きさを決める
  2. だいたいの体の形を決める
  3. バランスを見ながら人らしく整える
  4. 大まかに顔や髪型・服などの形を描き込む
  5. 細かい部分を描いて仕上げる

描いては消し、描いては消し。
絵を描くためには、それがあたりまえ。

はじめのうちは、手順を追って下描きを重ねながら、描いていきましょう。

たくさん描いていると、手順をいくつか飛ばしても、頭の中のイメージだけで、ある程度描けるようになっていきます。

そうしていくうちに、頭の中のイメージからいきなり仕上げて描く、「一発描き」ということが出来るようになります。

なにごとも積み上げ。
焦らず、コツコツ描いているうちに、いつの間にか出来るようになっていくものです。

 

お尻ぽちゃ、ぬいぐるみ体型、超なで肩

またもちょっと形を変えて…
だいぶんおふざけが入っていますが、形を変えてみると、いろいろなキャラが作れますよ~ということで。

2頭身は描き慣れてくるととても楽しいので、どんどん描いてみましょう。

 

▼ キャラのイメージを簡単な形に

左:このような体型の2頭身はよく見かけますよね。
ちょっと可愛らしい感じ。

中:ぬいぐるみのように手足が大きい。

右:首を埋もれさせてみた。

2頭身を描き慣れていないと、どうも首を持て余す傾向があるようですが、ごく短めに描くと収まりがよいと思います。

 

▼ 仕上げ

ポーズが最初と違うのがいくつか…まあ、描いている途中で変更するのはよくあること。

真ん中は、ぬいぐるみ…と思いすぎて、顔が動物系になってしまいました。

右は、首が埋もれているように描きましたが、丸首のシャツを着せたので、短くともちゃんと首があるように見えますね。

ここまでで、いくつかの2頭身の形を描いてみました。

この中に、あなた好みの形がないとしても、このように形をアレンジして描いていくことで、きっと理想の2頭身キャラが描けるようになることでしょう。

 

まとめ

ミニキャラを描くときのコツは、通常のイラストを描くときと同じ。
全体の大きさを決め、影(シルエット)のように大まかな形を決めて、バランスを整えること。

手順はつぎのとおり。

  1. どんなキャラにするのか想像する
  2. 全体の大きさを決める
  3. だいたいの体の形を決める
  4. バランスを見ながら人らしく整える
  5. 大まかに顔や髪型、服などの形を描き込む
  6. 細かい部分を描いて仕上げる

頭身の高いキャラを描くことが得意な場合、2・3頭身のミニキャラは描きづらいのではと思います。
それは、省略して描かないといけない部分が多いからです。

ですが2頭身キャラが描けるようになれば、他の3~4頭身キャラは比較的らくに描けるようになるのではと思います。

逆に、低い頭身が得意な場合、高い頭身を描くことが苦手かも知れませんが、描き方の基本の手順は同じです。

どんな等身でも自由に描くことが出来るようになれば、キャラクター作りも幅が広がります。

大まかな形から描くというのは、人だけではなく、他のものを描くときにも有効です。

 

では、今回も長らくおつかれさまでした。

よいお絵かきライフをお過ごしください^^

この記事を書いた人
さない

子どものころから絵を描くことが好きで模写三昧。
絵を描く職に就いたこともあったけど、なんやかんやで描けなくなり、描かなくなり、また復帰しては筆を折り…とまぁ、紆余曲折。

絵は気負わず、ひたすら楽しんで描けばいい!
そうしているうちに、いつの間にか上手くなってるんだから。
続けることこそが一番の近道!

そんなことを、絵を描きたい・描いてみたい人様に伝えたい。
(…いろいろな自戒を込めて)

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