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人の顔イラストの簡単なバランスの取り方と描き方-正面顔編

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

正面顔を描く、表題

正面向きの顔を描くための記事表題

顔のイメージを立体的に捉えつつ単純に描く方法を試してみよう!

以前の「顔を描く」の記事では、顔を「四角形から描く」方法をお伝えしました。
それは、初心者さんには次の傾向があるからです。

・曲線を描くことが困難である
・見て描くことに慣れていないので、思うように形が取れない

今回は描くことに少々慣れてきたところで、その「四角形」という補助枠を外してみます。
補助枠を外して描くということは、自由に描ける反面、基準になるところがないので形が取りにくいなどの不安要素もあります。

しかし制限のないところで形を描くことができるようになれば、どこでもイラストを自在に描くことができるようになるということです。

まずは、比較的簡単な正面顔から描いていきますよ!

正面顔のベースを描いてみよう

いきなり顔の細かい部分から描くのではなく、まずは顔全体のバランスを取りながら「正面顔のベース」を作っていきます。

正面向きのベース

正面向きの顔のベース、完成図

↑「正面顔のベース」の完成はこんな感じ。

まずはこのベースを作り、それから細かい顔のパーツを描いていくのです。

この正面顔ベースを作るには、手順が10個ほど。
1つずつ確実に進めていけば、比較的楽に描けると思います。
見本の図をよく見てバランスを取りながら描いてみましょう。

それでは、スタート!

正面顔を描く1

正面顔を描くための中心線

1. 縦線を引く。

[線の意味]
頭のてっぺんから顎先までの補助線。

2. 先程の縦棒の左に曲線を描く。
3. 同様に右にも曲線を描く。
(2と3はどちらを先に引いてもいい。)

[線の意味]
ここまでの状態は、正面から見た、頭のてっぺんから顎先までの「顔面」。
「顔面」はほぼ平面だけど、こめかみあたりで急激に角度が変わり「顔の側面」となる。
この左右の線は、顔の角度の境界線と考える。


4. 縦線の長さの半分の位置に横線を入れる。

[線の意味]
顔の中心である目の位置を示す。


5. 顔の輪郭線を描く。

[線の意味]
顔を正面から見たときの輪郭線。
横幅は目尻より少し外側になる。
部位としては頬骨~顎(エラ)をとおり、顎先へ収束。


6. 輪郭線上に耳を描く。

耳の位置は、眉から鼻の下の間が目安。
耳の横幅は好みでいい。
(人により耳が寝ていたりおこって起きていたりするため。)


7. 頭の輪郭線を描く。

頭の頂点は、初めに描いた「顔面」の頂点と重なる。
頭の線の横幅は、顔の輪郭線より外側になる。

こめかみの位置より、後の輪郭線が外側。


8. 鼻の三角形を描く

鼻の付け根は顔の中心。
鼻の長さは、顔の下半分より少し短めくらい。


9. 目・眉・口を描く

これら顔のパーツは、簡単な形で描いておくに留める。

目は四角系(好みで三角形でもいい)
眉は目の少し上。キャラによって目から離れていても、近くてもいい。
口は位置だけわかればいいので横線で描く。

正面向きのベース

正面向きの顔のベース、完成図

10. 正面顔ベースのできあがり。

一応首も付けておきました。

ここまで出来たら、あとは楽しいキャラづくり。
いろいろな描き方をして、いろいろな人物を作ってみましょう。

思うように描けました?

一度目に、見本の図をよく見て描くことが出来たなら、二度目は、顔の立体を想像しながら描いてみましょう。
「この線を引きましょう」と言われるがままに引くだけよりも、一つずつの線の意味を考えながら描いていくと、いっそう理解が深まります。
何度か描いて描き慣れると、あっという間に正面顔を描けるようになりますので、ぜひ描いてみましょう。

今回は、顔の比率や位置などの細かいことをあまり書きませんでした。
顔の比率や位置などの基準を知っておくとバランスが取りやすく、描きやすいのでマニュアルとして覚えておくのは便利です。
しかし細かく指定すると、指定通りでなければならないと考えてしまいがちなので、今回は省きました。

顔の標準的な比率を確認したい場合はこちら↓

(関連記事: イラストでバランスのいい顔を描くには比率を知るのが近道!

正面顔ベースに肉付けをしてみよう

先程作成した正面顔のベースを元にして、人物(キャラクター)の顔を作っていきます。

正面顔のベースに合わせて、人の顔を描いてみましょう。

1人だけでなく、複数人、全て雰囲気を変えた顔を描いてみましょう。
同じ顔のベースから、さまざまな顔を描くことができます。

例としていくつか描いてみました。

数人描いてみたら、今度は顔のパーツの大きさを変えてみたり、比率を変えてみるなどして描いてみるといいでしょう。
子どもっぽくなったり、大人っぽくなったり、いろいろな顔を描いてみることで、キャラクターを作るときに感覚的に描けるようになります。

まとめ。

正面顔に限らずですが、何かを見て描く時には、よくバランスを見ながら描いていき、立体を想像しながら描いてみましょう。
一つずつの線の意味を考えながら描いていくと、いっそう理解が深まります。

立体をどう考えて描くのか、初めはよくわからなくても、描いていくうちにわかってくることがあります。
平面的(2D)ではなく、立体的(3D)に想像するということも、日ごろから癖づけるとイメージしやすくなります。

それでは、正面顔の描き方はここまで。

よいお絵かきタイムを!

次は…横顔かな?

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