イラストを描くための人の頭と首の構造、動きとバランス

スポンサーリンク

顔は頭部の一部。丸ごと考えよう!


人を描くときって、はじめにどうしていますか?

目から描く? 鼻から? 輪郭から?

そういえば、頭のてっぺんから描くという方も居ました。

 

こんな風に一部分から描いてキレイに仕上げられたらいいのですが、たいていは「なんだか変」ということになります。

それはなぜか?

一部分だけ見て描いてしまうと、全体のバランスが崩れやすいからです。

 

最初に書いたとおり、顔は頭部の一部ですので、丸ごと考えていきましょう!

 

《 もくじ 》

1. 構造を知る

1.1. 頭部(顔)と首の構造

2. 頭部(顔)と首の動きを知る

2.1. 頭と下顎(顎関節)

2.2. 頭と首(環椎後頭関節、環軸関節)

2.3. 首(頚椎1~7番)

まとめ

 

1. 構造を知る


 

構造を知ることが何故大事かというのは、マンガを描くときや一枚のイラストであっても、人物(キャラクター)の動きに関連してくるからです。

構造を考えずにキャラを動かすと、どこかに不自然さが出てくるものです。

また、構造を知って描くのと知らずにテキトーに描くのとでは、絵の仕上がりにも差が出ます。

 

 人の構造って見知っているつもりでも、いざ描くとなると、分かっていないことも多いなと気づきます。

どうしても崩れてしまう、なにかがおかしい…という場合は、構造にズレが生じているのかも。

それが大きな間違いで無くても、どこか食い違いがあるだけで何気なく違和感がでたりするものです。

 

リアルな絵とデフォルメした絵では、各パーツの大きさのバランスが違うだけで、構造は同じように考えます。

(人は人の構造で変わりない。)

 

 

1.1 頭部(顔)と首の構造


では、大まかに構造を見ていきましょう。

構造というとなんだか難しそうだなーって思うかも知れないけど…なるたけ簡単にやります。

私も難しいことは苦手ですから(^^;)

 
 
〈人体の簡略図〉
 
骨は簡略化し、わかりやすいよう色分けしました。
 
  • 緑色 …頭の骨 (頭蓋骨:下顎を含めて22の骨で構成されている)
  • 橙色 …下顎の骨 (下顎骨)
  • 水色 …首の骨 (頚椎:7つの骨が連なっている)
 
 
 
 

上の図は、分かりやすくするために、人の骨格に表面の皮膚の輪郭を合わせて描いてみたものです。

こんな構成になっていると、特に覚える必要はないです^^

 

人を描くというのはたいがい、外見というか…皮膚の表面の境である「輪郭」を描きますが、まずは中身の構造を知りましょう。

目の部分の空洞の中には目玉が入り、その上に皮膚が乗っかる感じですが、これはまた別に描きますね。

 

ここで押さえておくのは、目・鼻・口(顎)・耳・首の位置関係とつながりを知ること。

特に耳と首は重要ですので、しっかり覚えておきます。

この位置関係が大きくズレなければ、ある程度自然な人物を描くことが出来ます。

 

目や鼻など、顔の各パーツの大きさは、あなたの絵柄に合わせて調整するとよいでしょう。

キャラクターを作るときにはあらかじめ設定を作っておくと、迷わずに安定して描くことができ、修正などの手戻りも少なくて済みます。

 

 

2. 頭部(顔)と首の動きを知る


動く部分(関節)がどこなのか、どういった動きをするのか見ていきましょう。

  • 頭と下顎(顎関節)
  • 頭と首(環椎後頭関節、環軸関節)
  • 首(頚椎1~7番)

 

2.1. 頭と下アゴ(顎関節)

 〈左図〉
 

■ 左側:口を閉じているときの顎

顎(あご)の付け根の「顎関節」は、耳の穴より少し前側にある。

■ 右側:口を大きく開けたときの顎

顎関節は前へスライドし、顎先は顎関節を軸として下へさがる。

 

☆ 口を大きく開けた絵を描くときは、顎を意識して描くと説得力がでる。

☆リアルキャラを描くなら、大口を開けたときに浮き出る顎のスジを描いたりするとリアルで迫力が出る。

 
 
 
 
 

顎は大きく縦に開いたり、前に出したり引っ込めたり、横にずらしたりできますね。

口を大きく開くときには特に、顎関節の位置を意識して描かないと、口のゆがんだ変な絵になってしまいがちです。

 
顎の動き、口の開き方はどんな風に見えるかを、自分の顔を触ったり鏡を見て観察してみましょう。
 
漫画などでは面白く表現するために、通常の可動範囲よりも更に大きく口を開けさせたりしますが、そんなシーンで説得力のある絵を描くためには、基本の構造を知っておくことが大事です。

 

 

2.2. 頭と首(環椎後頭関節、環軸関節)

頭は上下左右に動きますが、実際に動くのは首。

下図ように、緑の〇の部分を中心に、頭から首が出ていると考えて描くといいです。

これだけでも、「首はどこから出てるんだろ?」…という迷いは随分なくなると思います。

 
〈左図〉
 
■ 頭と首のつながり、そして動きを描いたもの
 
 水色の部分が首(頚椎)

 

☆頭の動きの中心点は両方の耳たぶ辺りの奥にある。

そこを中心として頭を動かすとわかりやすく描きやすい。

 

 

 首は斜めになっているし、角度によって見え方が違うし、どうなってるのかわからない!

なかなかクセモノな部位ですよね。

ここを読んでくださるあなたはきっと、構造を理解して描けるようになりたい!という向上心から来てくださったと思います。

理解しながら描く、それが一番の上達法だと思います。(しみじみ。)

 

余談ですが…以前の私はよく、キャラクターにタートルネックを着せていました。明らかに首隠し…逃げですね。

そんなことばっかりやってると、いつまで経っても上達しませんよ(苦笑)

 

2.3. 首(頚椎1~7番)

首は7つの骨が連結していて、上は頭に、下は胸椎(背骨)へと繋ります。

(頚椎は複雑な骨の形をしているので、挿絵も省略して描いています…^^;)

首は単独で動くというより、頭を動かしたり身体を動かしたりするときに連動して首に動きが出ます。

ですので、首の骨の動き自体はあまり気にしなくてもいいと思います。

 

気にするのは「可動範囲」くらいでしょうか。人体の構造上、動きが可能な範囲というものがあります。

あまり角度とか気にしすぎると動きの堅い絵になってしまいそうなので、ここでは特には書きません。

実際の人の動きを見るのが一番いいと思います。

 

「この場合にこの動作は無理」とか、「不自然に見える」といったものは結構あると思いますが、それも自分でポーズをとってみるといいです。

(※身体に故障がある場合には注意。無理なポーズを取るのは身体に負担がかかるのでやめましょう^^;)

漫画やイラストではオーバーめに表現することも沢山あるので、状況に応じて描いてみるのもいいでしょう。

 

何気ないカワイイポーズやカッコイイポーズでも、生身の人間には無理!ってポーズは意外に多いです…。

基本的には、「気持ち悪く見えないポーズ」ならばOKかと思います。
 
 
 

◇ まとめ


人の頭(顔)を描くには。。。

☆頭部の構造を知る

  • 首は両耳たぶの奥あたりからつながっている。
  • 耳の位置と首が重要!
 
☆動く部分を知ろう
 
  • 顎の動き
  • 頭と首の動き
 結論:顔だけ描こうと考えず、頭ごとまるっと描いちゃいましょう!(首もね。)
 
 
 
ではでは今回これにておつかれさまでした。

楽しいお絵かきライフを。

 
 

スポンサーリンク