この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。
絵を描いてはみるけど、
なかなか完成には至らない。
絵を描いていると
そういうことはよくあります。
せっかく頑張って描いていた絵でも
途中で行き詰まったりして進まなくなり、
結果、放置してしまう絵。
私にも思い当たることがありすぎるのですが…。
じつはこれには理由があります。
目的を持って絵を描いたときには、
きちんと絵を完成させることができる。
しかしそうでないときは、
途中で放置したり、忘れてしまったり
しやすいのですよね。
絵を完成させるためには、
目的を持つことが大事なのです。
具体的に説明していきます。
なぜ途中でやめてしてしまうのか
- 絵を途中で投げ出してしまう
- 描きかけの絵ばかりが増えていく…
それは特に、目的なく描いているときや
何気なく描き始めたときに多いと感じます。
あと、描くものが明確に決まっていない
ときもですね。
描きたいものがハッキリしていないと、
なんとなく描きたい気持ちだけがあって
描き始めるけれど、なんとなく描いたら
それで終わってしまう。
それでは落書きと変わらない。
だからといって
「1枚の絵を完成させるぞ!」
という目的を持って描いたところで、
やはり完成しないのですよね。
「目的」を持ったのに!?
しかしその目的が広すぎては曖昧すぎるのですよ。
目的の設定はもっと細かく決めていくといいのです。
絵を完成させるためには何をすればいい?
1枚の絵を完成させるためには、
事細かく内容を決めていく必要があります。
物事は明確にして細かく決めないと
進まないし完成には至らないものなのです。
「1枚の絵を完成させる」というのは、
たとえば「一品の料理を完成させる」と
言っていることと同じことになるのですよね。
「料理」ならば、何を作るのかという
具体的なことを決めなくては前に進まない。
ひとつ具体的にして「パスタ料理」に
したとしても、まだまだ幅が広くて曖昧。
パスタはマカロニやスパゲッティ、
ペンネなどの総称なので
その中からひとつを決める。
スパゲッティを使うと決めたら、
(こだわるのなら直径何ミリのものを使う
とか、茹で加減はどのくらいとかも決めます)
具材やら味付けやらは何を使うとか
どうするだとか、細々としたことを
決めていかないと料理は出来上がらない。
絵を描くにしても、それと同じことなのですよね。
絵の目的を決めて具体的な内容を決める
絵を描く時に具体的に決めていくのは、
何を描きたいか、どういうものを描きたい
かということを明確にしていく作業です。
- まずは目的を決める
- 日時を決める
- ゴール(全体像)を決めていく
・具体的な内容を決める
・描くために必要な資料を集める - あとはひたすら描く
必要なことをひとつずつ決めていく
ということは、描くものをひとつずつ
限定していくということ。
そうすることで、
これから何を描いていくのか
イメージを明確にしていくのです。
目的を持って絵を完成させたことがない
場合、具体的な内容を決めていくと
言われてもよくわからないかと思います。
学校の課題なんかでも、
「〇〇をやってきなさい」
と言われたことがあるでしょう。
絵を描けとか、作文を書けとか。
その課題をやるときは、
それをこなすためにいろいろなことを
決めてからやっていたことと思います。
そんな感じで決めていけばいいのですよ。
まずは目的を決める
- まずは何のために描くのか?
その目的を決めてみましょう。
「自分が腕を上げるため」でもいいのです
けど、人に見せるため、とかの方が
やる気が出ることもあります。
友達に見せるためとか、
SNSに上げるためとか。
自分なりに何かしらの目的意識を持った
ほうがやる気も出るし、持続させること
にも繋がります。
日時を決める
何日までに描きげたい、
という日を決めます。
自分で締め切りを決めておくのですよ。
なぜ決めるのかは、放置しないため。
期限を決めると、
その日までにやらなくちゃと思えます。
自分で決めてもやらないという人は、
友達に宣言するとかSNSで告知するとか、
自分なりにこれなら絶対やらざるを得ない
という状況を作っておくのも手です。
どのくらいの日時を設定するのかは、
描きたい内容にもよるし
人それぞれの力量にもよります。
始めから難しいことをやろうとすると
挫折しやすいので、
はじめのうちは簡単に描けそうな題材を
設定して、期限を決めるのです。
自分で飽きちゃわないくらいの
日時で設定するというのも重要。
つまり描く内容も、そのくらいの時間で
描けるものにしておきます。
初めての場合はどのくらいかかるか
不明なので、だいたいの目安でいいでしょう。
また、描きたい全体像を決めてから、
かかる手間を考えて締め切りを設定しても
いいし、そのへんは臨機応変に。
ゴール(全体像)を決めていく
全体にこんな風にしたいというイメージを
アイデアを出しつつ固めていきます。
具体的な内容を決める
メインに描きたいもの、キャラクターや
シーンなどを書き出してみましょう。
- 描きたい人物やキャラクター
- 入れたいモノ
- 物語の場面(シチュエーション)
- 構図(どのように見せるか)
などなど。
画面全体の具体的な構成を決めるための
要素を集めて、イメージしていきます。
例えば、好きな漫画やアニメのパロディなんかだと想像しやすいかも。
はじめは複数の人を描くことが難しければ
1人だけ出演させる。
そして物語を決めてみる。
例えば…
- Aはとても〇〇が好き
- Aは○○を眺めて満足している
はじめはこんな簡単なものからでいいのです。
さらに、Aはどんな性格で表情で、
〇〇はどんな形でどういうものか…
などなど、それ自体も掘り下げてみます。
練習のつもりで簡単に決めて、
気軽に描いてみましょう。
難しく考えてしまうと描けなくなるので、
簡単なものから描いて慣れていくといいですね。
決めた物語や内容から、
その人物の動きをイメージしてみる。
人でなく、動物のキャラでも何でも
好きなキャラクターでイメージすると
思い描きやすい。
1枚のイラストに物語を詰めることで、
画面のメインの構成を形作ります。
このシーンを1枚の絵としてどう描きたいか。
イメージをふくらませるときには、
それが自分が描けるものかどうかは
気にしないこと。
目的を持って描こうとすることで、
描けないものでも描こうとする。
そこが大事なのです。
これを繰り返すからこそ、上達するのですよ。
描くために必要な資料を集める
資料は無いよりあった方が絶対にいい。
資料を参考にする方が描くのが早いし、
より具体的にそれらしく描けるので
完成度も上がります。
その資料を見て参考にして描くことで、
自分の思い込みのイメージでない
そのものに近づかせることができる。
資料がない場合とある場合とでは、
説得力のある絵ができるかどうかが
大きく変わってくるのですよ。
あとはひたすら描く
あとはひたすら描くのみ。
- 描きたい要素と物語を構成して
全体図のラフを描いてみる。 - 全体が決まれば、細かな下絵を描いていく。
- 下絵ができれば清書をして仕上げていきます。
そのへんの具体的なことは、
また今度書きますね。
まとめ
1つの絵を完成させたいと思うのならば、
実際に描く前に、
まずは目的やゴール(全体像)を決めて
しまいましょう。
描きたい絵の細部を決めていくことで、
あとはそこへ向けて、完成するまで
ひたすら描くだけなのですから。
もちろん、そのための資料集めも重要。
何も目的なく描き始めるよりは、
効率よく描くことができるために
早く仕上がるし、ぐっと完成率も
上がるはずですよ。