イラストで斜め顔を描くときの角度とバランスのコツはこれ!

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[2018年4月11日文章改訂・画像差替]

みんな大好き斜め顔!バランスよく描くのは難しい?!


お絵かき大好きさんが、まず沢山描いちゃうのは斜め向きの顔!

右利きの人は左向き、左利きの人は右向きの顔が描きやすいですね。

つい同じ方向、同じ角度の顔ばっかり描いちゃいます。

 

それではなかなかお絵かきは上達しませんよっ!

 

かくいう私もそんなクセがある1人ですけど(笑)

そして行き当たりばったりで描いてきたから…なかなか上達しなかったんですねぇ…。(顔描くのけっこう苦手でした。)

 

そこで今回は、初心者でもわかりやすく、バランスの良い顔を描けるように描き方を考えてみましたので、解説していきます!

 

〈〈 もくじ 〉〉

1. 斜め向きの顔って、簡単そうで難しい

2. 斜め向きの顔は、角度によってどこまで見える?

3. 斜め向きの顔を描いてみよう!

3.1 斜め顔のベースを作る

3.2 斜め顔のベースに肉付け

おまけ1:ちょっとずつ角度を変えて描いてみる

おまけ2:立体を考える

まとめ

 


1. 斜め向きの顔って、簡単そうで難しい


初めの頃は何かを見て描いても、なかなかうまく描けない。

描き慣れてきても、描いたことのある角度の顔しか描けない。

想像だけで描いてしまうと、顔だけデカくなったり、目鼻など顔のパーツのバランスが取れなかったり、うまくいかない。

 

人の顔は凹凸も多く、見る方向によって形状が変わる、複雑な構造をしています。

やみくもに顔を描こうとしても、顔を平面的にしか捉えられていない場合、顔の角度を変えて描こうとするとバランスが崩れてしまいます。

顔を動かす、というのは「立体を考える」必要があるので、平面の線だけ見ていては、なかなかそこから抜け出せないのです。

 

 

 


2. 斜め向きの顔は、角度によってどんなふうに見えるの?


斜め向きの顔は決して単純ではないのに、皆が描きたがるのは何故でしょうね。

人はやはり、人の顔・表情に惹かれるものなのでしょう。

 

「斜め向きの顔」と一口で言っても、どのくらいの角度の顔なのか、幅が広いです。

1つの角度の顔を描けるようになったら、次は違う角度の顔も描きたい。

でも違う角度の顔を描こうとすると、出てくる疑問があります。

 

それが、「斜め向きの顔は、角度によってどんなふうに見えるの?」ということ。

角度の違う顔を描く度に参考資料を探すなどするのはとても大変。

そこで参考までに、私が使う方法を書いておきます。

 

これは私が「あおり顔」を描くときにときどき使う方法なのですが今回、斜め向きの顔を描く用に作ってみました。

学生時代に学校で習った、展開図…というのかな?

その展開図のように、顔(頭)を見てみるのです。

 

上から見た頭の図から、横から見える頭の範囲を確認する方法

 

左図のように、描きたい顔の角度に合わせて「上から見た頭」を描きます。

そして、各顔のパーツ毎に線を降ろしていき、「横から見た頭(顔)」に当てはめます。

 

この方法は、顔の見え方(見える範囲)に困ったときに便利です。

しかし実際にはパースがつくのでズレが生じます。

 

そのまま描くと違和感がある顔になるので、参考にしつつバランスを取りながら描くということになります。

初めは少し難しいかも知れないけど、斜め顔を描くための1つの方法と思ってください。

 

 

 

 

 

 

 


3. 斜め向きの顔を描いてみよう!


さきほどの話は頭の隅にでも置いてあればいいです。

次はいよいよ、斜め向きの顔(以下、「斜め顔」)を実際に描いていきましょう。

 

その前に1つ。

先程、顔を描くには立体を考える必要があると描きましたが、イラストを描き慣れていない場合には難しいことだと思います。

そこで今回はあえて、平面から形を作る描き方で、斜め顔を描いてみることにしましょう。

 

使う道具

方眼用紙(なければ、紙なら何でもいい)・鉛筆

※初心者の場合は方眼用紙が描きやすいため。

 

3.1 斜め顔のベースを作る


←これから、こんなのを描いていきます。

これを「斜め顔のベース」と言うことにします。

 

〈斜め顔のベースを描く目的〉

☆ 描き慣れていなくても全体のバランスが取りやすい。

☆ これをベースに、好きなキャラクターなどを描くと大きな崩れが生じにくい。

 

イラストを描き慣れていなくても描けるように考えてみたので、ぜひ挑戦してみてください。

 

 

3.1.1. 頭全体の大きさと顔の向きを決める

[頭全体の大きさを決める]

縦1:0.8横くらいの割合の長方形を描く

 

左側の目盛りは、顔のパーツの位置を測るための目安。

1/2ずつに区切っており、真ん中の目盛りは目の位置です。

 

詳細は随時説明していきます。

 

 

[顔の向きを決める]

左向きの顔を描くので、中心より少し右側に縦線を引く〈赤線〉

 

この縦線を境界線として、左側が顔面、右側が顔の側面(横面)となる。

 

※この線を引く位置で、顔が向いている方向と角度が決まる。

イメージとしては、下の参考図を参照。

 

 

 

人の頭を箱状で考えると、左図のようになる。

これは立体を考える上で一般的に用いられる方法で、頭を立方体として捉える。

こうして頭を立体的にイメージできるようになると、大幅に上達できる。

 

初めはわかりにくいと思うのですが、この図の赤線が、先程の境界線と同じものだと考えてください。

 

 

 

 

3.1.2. 顔を描くための補助線を描く

[顔の中心に線を入れる]

長方形の縦幅1/2(全体の半分)の位置に横線を引く〈青線〉

 

これは顔の縦幅の中心を示す補助線。

この線上には目があり、鼻の付け根があり、耳があり、後頭部の窪みがある。

 

※今回は真っ直ぐ前を向いている頭を描くので直線だが、顔が上下に動いたり見る角度が変われば、縦の境界線を境に青線には角度がつく(上の参考図参照)

描くうちに分るようになるので、そんなものだと覚えておきましょう。

 

[顔面に中心線を入れる]

境界線より左側の面に、顔面の中心線を入れる〈赤線〉

平面で見る中心より少し奥側(左側)に線を入れると、奥行きが出て立体感がでる。

 

横面に耳の線を入れる

横面の中央には耳があり、耳は少々斜めに付いているので斜めの補助線を入れる〈ピンク線〉

先ほどと同様に奥行きをもたせるため、中心より少し奥側(右側)に線を描く。

 

イラストを描くときには、手前側と奥行きの見え方(一般に「パース」と呼ばれるやつ)を考慮して描いていく必要がある。

 

[顔面を描くための補助線を入れる]

顔面に、二本の補助線を引く〈緑線〉

線を入れるのは、顔面部分の長方形を3等分する位置。

 

この補助線は、目・鼻、口、顎の位置の目安となる。

 

幅については先程と同様にパースがかかる。

手前(境界線側)は若干広く、奥行き(左側)は狭くする。

 

 

3.1.3. 耳をつける

 

先程横面に描いた補助線を付け根として、耳を描く〈ピンク線〉

 

耳はだいたい眉から鼻下までの長さ。

ここではまだ眉も鼻もないので、だいたいの大きさで描いておく。

(後で調整すればいい)

 

 

 

 

3.1.4. 顔と頭の輪郭線を引く

[顔の輪郭線を引く]

顔面の中心線の下に顎(アゴ)が来るように、頬から顎、顎から耳の下の付け根まで顔の輪郭線を引く。

 

[頭の輪郭線を引く]

頭に丸みを持たせるように半円を描く。

後頭部の輪郭線は、耳の後ろまで回る。

 

ズレや歪みはあとで調整すればいいので、ここでは目安になるくらいの線が引いてあればいい。

 

 

3.1.5. 顔の輪郭に合う中心線を引く

先程まで顔面の中心には直線があったが、顔の輪郭線を描いたことによって顔の中心がわかる。

その顔の中心に沿って中心線を入れる〈赤線〉

 

頭のてっぺんの中心辺りから、おでこ、眉間にかけて曲線を引く。

眉間から顎へかけては、ほぼ平らな線を引く。

 

頭の上部は、卵の表面の曲線をイメージして描くといいかも。

 

 

3.1.6. 顔のパーツを描く

[鼻と口を描く]

顔の中心線と、左右の補助線を目安に、鼻と口を描いていく〈赤線〉

鼻の長さや口の位置は、左図を参考に。

 

鼻を描くときには、鼻と顔表面の接地面を描くつもりで三角で描く。

ここでは鼻の高さは考えなくていい。

 

口も位置だけわかればいいので、横棒だけ描く。

 

 

[目と眉を描く]

目の位置は、縦幅を横切る中央線と、顔面を三等分した縦の補助線を使い、位置を決める。

両目の間には、1つの目が入る程度の距離を開ける。

 

ここでもパースを気にしながら、目の位置と大きさを決める。

 

眉は目の上に。

目との距離は、顔の堀の深さで変わってくるので、お好みで。

 

 

3.1.7.  首を描く

 

首は、両耳間の中央から繋がっていることを意識する。

顔の向きによって、首が見える位置が違うので注意。

 

 

首については、別の記事にて詳しく描くことにします。

(関連記事1: イラストで首を自在に描きたい!頭・首・肩の繋がりと見え方

 

 

3.1.8. 斜め顔のベース完成

 

全ての補助線を消して、ベースが完成。

何だかロボットとか人形みたいだけど、顔のパーツの位置や大きさのバランスが取れていればそれでいい。

 

立体のものを平面にはめて作っているので、ぎこちなさは多少あります。

しかしこのベースを使ってキャラクターの顔を描くと、大きく歪むことはなく、それなりの斜め顔を描くことができるでしょう。

 

 

 

 

3.2 斜め顔のベースに肉付け


いよいよ、斜め顔のベースを使って好きな顔を描いてみましょう。

鼻の高さを考えるのは、この段階で行います。

( 関連記事: イラストで鼻を描くために必要なのは簡単な三角形を描くこと )

 

鼻と口・顎を描くときには、横顔を描くときと同じように、出っ張りと引っ込みを考えながら描くとイメージし易い。

ただし、斜め顔は横顔より手前に向いているので、出っ張りと引っ込みは横顔の時よりも浅いことを忘れずに。

( 関連記事: イラストを描くときの口の形・口の中の見え方と描き方のコツ )

 

慣れてきたら、目を大きくしたり鼻を小さくしてみたりと、パーツのサイズを好きなようにいじって描いてみましょう。

もちろん、顔の輪郭も含めて、全てのパーツをいじってみます。

すると当然ですが、バランスが崩れますよね。

 

バランスをうまく取るにはどう描いたらいいのか、ということを考えてみると、イラストの幅は広がります。

もっとデフォルメしたキャラクターを描きたいときにも、この方法は使えます。

( 関連記事: デフォルメキャラの描き方3!顔~横顔の輪郭と首のバランス(2頭身) )

 

 

 


4. おまけ


おまけ1:ちょっとずつ角度を変えて描いてみる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[角度を変えて描くときは…]

「3.1.頭全体の大きさと顔の向きを決める」-「1.顔の向きを決める」で、顔の境界線(縦線)の位置をずらしてスタート。

角度がずれるので、あとは手順に従って描いていくだけです。

 

角度がずれると見え方が違ってくるので、わかりにくい部分は、描きたい角度と似た顔写真や映像で確認してみましょう。

鏡で見られる範囲なら、自分の顔で確認するのが手っ取り早いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右向きも追加しました。

描き慣れていない方向は歪みやすいので、紙の裏から透かし見ながらでも修正していきましょう。

バランスを見ながら修正することも、イラスト上達に繋がります。

 

 

おまけ2:立体を考える


顔を自由自在に動かすには、立体を意識して描いていく必要があります。

 

左側の図は、上部が丸く下部が細い立体のイメージを描いてみましたが…

顔の立体はとても複雑です。

実物の顔を見たり、模写してみたりすると少しずつ分かってくると思います。

 

描き慣れてくると自分の描き方が出来ていくので、この記事でやったような手順をやらなくても早く描けるようになります。

人物が振り向いている映像をコマ送りして見ても参考になりますし、面白いですよ。

 

 


まとめ


斜め向きの顔を描くには…

  • 顔が向いている角度を、初めの段階ではっきり決める。
  • 顔の各パーツの配置間隔(位置)を覚えていると描きやすい。( 関連記事: イラストでバランスのいい顔を描くには比率を知るのが近道! )
  • 斜め向きの顔を描くときには、立体を意識する。
  • 斜め顔ベースを描き、全体のバランスを取ってから、細かい部分を肉付けしていく。

以上。

斜め顔は描けましたでしょうか。

 

わかりにくいなぁ~とか、これはよく分かるとか、なにか感想等あれば是非、下のコメント欄に投稿ください。

描き方講座の参考とさせて頂くとともに、不備の修正や、追記などを随時していきます。

また、管理人のやる気にも反映されますので、遠慮無くどうぞ。

 

ではでは、ここまでおつかれさまでした。

楽しいお絵かきライフを!

 

 

次に読む >>  後ろ頭をそれらしく描くために把握しておきたいことと描き方

 

>> イラスト描き方講座

 

 

 

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